【Q&A】室内の温度変化が原因で亡くなる方、交通事故より多いってホント?

A.よくご存じですね。実は、そうなんです。

交通事故が原因で亡くなる方は年間3,700人。
いっぽう入浴中にお亡くなりになる方が年間17000人以上ですから、なんと交通事故の4.6倍もの方が入浴中に亡くなっているのです。

これは「ヒートショック」という現象によるものです。

寒い冬、暖かいリビングから寒い廊下へ出ると、熱を奪われまいとして血管が縮み、血圧が上がります。脱衣室に到着して衣服を脱ぐとさらに血圧が上昇。「さあ楽しみだ」とばかりにお湯につかると、今度は血管が広がって急激に血圧が下がります。

血圧が上がったり下がったりして心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中が起こってしまうのです。それが浴槽の中であれば、溺死してしまいます。これは浴室だけでなくトイレでも起こりえます。

入浴中の事故は冬が圧倒的に多いことからも、ヒートショックの恐さがわかります。


ところで。
日本はむかし、夏に亡くなる人が冬よりも多かったのです(グラフ青線)。


これは「冷蔵庫」の普及が関係するそうです。
つまり、むかしは夏に食中毒で亡くなる方が多かったけれど、冷蔵庫の普及で夏に亡くなる方が激減しました。でも冬のヒートショック死が減らないために、グラフ赤線のように、冬に亡くなる方が相対的に多くなっているのです。

いっぽうカナダやスウェーデンなどの寒い国では、このような季節間格差は見られないそうです。なぜでしょうか?

それは「住宅のつくり」に違いがあるからです。

兼好法師『徒然草』にある有名なフレーズ、「家の作りやうは、夏を旨とすべし」。この後に「冬はいかなる所にも住まる、暑き頃わろき住居は堪へがたき事なり」と続きます。

兼好法師は暖かさは衣服で確保するものだと考えていたようですが、この時代、夜に湯を沸かし衣服を脱いで入浴できるはずもなく、ヒートショックなど起こりえなかったからでしょう。

現代日本において冬の死者数が多いのは、「夏を旨」とし、冬を重視してこなかった住まいづくりが原因だと思います。

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