【Q&A】高断熱!ってどの会社もアピールしてるけど、何を基準に判断したら良いの?

A.確かに基準がなければ、比較することはできませんよね。
新築の場合、UA値(ゆーえーち、外皮平均熱貫流率)という数値が役に立ちます。

この値を出すにはまず、家の中から外部へ逃げる熱の総量(ワット)を計算します。
大きな家ほどその量は多くなるので、家の大小にかかわらず性能を比べられるように、家の外側(床・壁・天井)の面積1㎡あたりで算出したのがUA値です。
つまりUA値が小さいほど熱が逃げにくく断熱性能が高い家、ということになります。
ではUA値を感覚的に知っていただくために、日本の断熱基準をいくつか示します(京都=6地域を基準としています)。
なお、これらの数値はどれも義務化されていません。日本では無断熱の家でも建てることができるのです。

※下に行くほど性能が高い<単位:W/(m2・K)>
・平成28年省エネ基準 0.87
・ZEH(ゼロエネルギー住宅) 0.60
・HEAT20 グレード1 0.56
・HEAT20 グレード2 0.46
(参考)カナダR-2000住宅 およそ0.40
・HEAT20 グレード3 0.26

弊社の高性能エコハウスは「0.34」ですから、「カナダR-2000住宅」と「HEAT20グレード3」の間ということになります。

このUA値を比べることで、会社同士の比較ができます。でも、数値「だけ」にとらわれないようにして欲しいと思います。
断熱性能は、現場とは関係なく「図面だけ」で計算ができます。しかし断熱性能は机の上だけでは決して出せないものなのです。
大事なのは、詳細設計と現場施工です。

①断熱ラインが途切れないように設計する
②熱橋(ヒートブリッジ)を最小にする
③断熱材が十全に性能を発揮できる正しい施工
が必要となります。工務店の能力は「図面だけ」では表すことができません。
いちばん良いのは、複数の工務店の建築中の現場を見ながら、質問することでしょう。

「熱橋(ヒートブリッジ)対策はどのようにされていますか?」なんて聞かれたら、私なんか震え上がりそうです(笑)。

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さてリフォームの場合ですが、断熱性能を比較するのは難しいです。どのように断熱層を設けることができるか、家によって違うからです。

マンションや一戸建てはもちろん違いますし、一戸建てでも木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造で断熱の工法が変わってきます。さらに木造でも、在来軸組工法、伝統工法、2×4工法と構造が多岐にわたるため、「弊社の断熱リフォームはUA値が◎◎です!」とはなかなか言えないのです。

また、家全体を断熱リフォームされる方もいらっしゃいますが、多いのはご予算にあわせて1階だけとか、リビングと寝室だけ、などです。こうなるとUA値はほとんど役に立ちません。

それでも、「この断熱リフォームを家全体に施したとしたらUA値はいくつ?」という質問は成り立つかも知れません。
悩みながらも答えてくれる工務店さんがいたとしたら、勉強もしているし、良心的だと思います。ちなみに弊社ですと、「0.60前後」になると思います。

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今回は断熱性能を「UA値」で説明しましたが、ほかにも断熱性能を表す「Q値(きゅーち)」があります。こちらの方が家の断熱性能をより現実的に表してくれるのですが、その違いはまたこのブログで説明したいと思います。

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