【Q&A】高性能エコハウスは、耐震性能は大丈夫でしょうか?
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カテゴリー:高性能エコハウス Q&A
A.
いくらあったかくて快適な家でも、地震で壊れてしまっては意味がありません。
いいえ、むしろ断熱や気密に心を砕いた家であるほど「長持ちしてほしい」と思うのは、お客様も私ども工務店も想いは同じです。
「耐震等級」という言葉、お聞きになったことがあると思います。
これは品確法(ひんかくほう=住宅の品質確保の促進等に関する法律)で定められている、建物強度に関する住宅性能表示のことです。
壁の量、接合部、基礎など、「建築基準法」よりも細かな項目が定められています。
耐震等級には3つの段階が設けられています。
◆耐震等級1
数百年に一度発生する地震に対して倒壊、崩壊せず、数十年に一度発生する地震の地震力に対して損傷しない程度。(建築基準法と同等)
◆耐震等級2
等級1で想定される1.25倍の地震が起きても倒壊・崩壊しない
◆耐震等級3
等級1で想定される1.5倍の地震が起きても倒壊・崩壊しない
さてみなさん。あなたの家の耐震等級はいくつでしょうか?
おそらく答えられない方がほとんどだと思います。
「だってウチは古い家だから、等級なんてないと思うの」
確かに、品確法は平成12年から施行された新しい法律ですから、それ以前の住宅には耐震等級というものが存在しません。
ではそれよりあとに建った家はどうでしょうか?
実は、ほとんどの家が「(等級1は満たしていることになっているが)耐震等級がいくつかわからない」のです。
耐震等級を知るためには、「構造計算」を行わなくてはなりません。しかし「木造2階建ての一戸建て」は、構造計算をしなくても法律上問題なく建築することができるのです。
「そんな馬鹿な」とお思いの方も多いでしょう。
建築基準法には「4号特例」というものがあり、建築士が、「構造上問題がなく、地震に対して強度が確保されている」ことを確認しているなら、建築確認の審査はその判断を信じて通します、という法律です。
結果、ほとんどの木造2階建ては構造計算を経ずに建てられています。その割合は、一説によると「80%」だそうです。
ところで弊社では、全棟に構造計算(許容応力度計算)を行い、耐震等級「3」もしくは「2」を取得しています。さらに「制震装置」を全棟標準で装備しています。
「え?耐震に制震?どういうこと?」と戸惑われたのではないでしょうか。
この「制震装置」については、次回、詳しく説明しようと思います。
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